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東洋経済オンラインの連載で学んだことをつらつら書いてみた。

絶賛連載準備中ですが、
一応余裕持って予定組んでいただいているのが、
来月から本格始動になるので
ハラハラワクワクドキドキハラハラハラハラハラハラしている
サエグサケイです。

おはようございますこんにちはこんばんは。

今回は、
東洋経済オンラインさんの方で連載させて頂いた作品たちが
ひと段落したので、振り返って言語化しておこうと思う。

『仕事の合間の癒し』というテーマで、コンペがあり、
漫画家仲間から「在宅ワークでの癒しでペットじゃない?」というアイディアをいただき、
そういやペットだったら犬飼いたいなー昔から大型犬飼うのが夢だったなーと思って描いたのが、
「ハスキー×おじさん」「2人(匹)くらし。」↓

東洋経済オンラインさんの読者は大多数が男性であり、
このネタを出した時、
コンペ通らないかなーと思ったら太っ腹の東洋経済オンラインさん。
新しいもの枠で描かせて頂きました。

んで、描いてみてどうだったかというと、
正直結構下調べが大変だった。
犬動画大好きで良く観ていたし、知人でハスキー飼ってるお宅にインタビューとかもしたけど、
じゃあその犬のかわいいシーンをどうお話と絡めるか、
諸々の事情で長いページで描けなかったので、
それをどう3ページに収めるか、と言うのが毎回頭を悩ませた。
小さい頃雑種を外で飼っていたが、
また家の中で飼う+ハスキーというまた特別な犬種は全然違う。
フィクション(例えば喋る犬)でも良いかな…と思ったけど、
東洋経済オンラインさんだし流石にそんなに離れるのは微妙か…??
と思って極めてリアルに寄せて描いたつもりだった。

結果、
ビュー数を教えてもらえたが、
目標のビュー数には殆ど及ばず、だったが、
1つだけ飛び抜けて圧倒的に多いビュー数の話があった。
それが↓


特に何も変哲もない…むしろ普段より犬要素のない始まりで、
ネタも特別手応えがあったわけでもなかったので、
なぜ…??という感じだったが、
多分アルゴリズムとかの関係でたまたま広がったんだと思う。
(最近のSNSではよっぽど面白い作品か、アカウント自体が活発でインプレッションが伸びてないと
広がらないので、私みたいな特筆したものがない作家は厳しい)
それでも嬉しかったし、
全10話で徐々にハスキー飼われてる方々にもフォローして頂きはじめ、
「飼ってるんですか!?」と言われるようになったので、
めちゃくちゃ嬉しかった!!!
気づいてもらえたら、面白い、かわいい、と言ってもらえる作品になっていたんだなーと実感できて良かった。

しかしその先描いてなくてごめんなさい🙇‍♂️
今は連載止めて頂いているけど、
連載開始したら、またコロの話を描きたいと思っています🐕✨


で、次に始めたのが
元エリートサラリーマンのマンションの管理人さんが
サラリーマン時代の知識を使って、マンションの住人の問題を解決したり、
生活に寄り添う、ヒューマンドラマ。
を目指した漫画。
「マンション管理人の人好さん」


なぜこの話にしたかというと、
前回の大型犬を家で飼う、という話はさすがに男性向けではないなと思い、
もっと生活に密着した話の方が良いなと思って、
俯瞰した人を目線にして、色んな家庭の形、人間の有様を描いて、
誰かには当てはまるこんな事情が起きたらどうする??を描きたいなぁと思って
マンション管理人を主人公にした。

結果どうだったかというと、
プロットを書くのはめちゃくちゃ楽しかった。
シンパパ、主夫、引きこもり、年寄りの一人暮らし、同性カップル、
など、普段スポットを浴びない家庭をフューチャーして物語にするのが楽しく
テーマ性もあって良いなと思った。
んが、
想定のページ数が全然足りなかった…
本来なら前回と同じ3ページで収めたかったが、
苦肉の策で4ページに、それでも全然やりたい事を描くには
ページが足りず、
無理矢理ネームを切って描いてしまっていた。
それが自分的には消化不良。
あとは「マンション管理人のおじさん(おじいさん)」が主人公という
結構特殊な設定にしたのに、
全然生かしきれないまま描いてしまったなという事。
無念…
それにそもそも、男性向けの話かというと、
若い男性だったり、女性メインの回を多く用意してしまったので、
そこも結局怪しかったなぁと。
ビュー数も横並びでそんなに変わらなかった。

OKもらったけど未発表のネームを
メンバーシップに置いておくので、
やろうとしていた雰囲気だけでも読んでもらえたら嬉しいです↓


総じて、
男性(特に年齢層高め)向けの漫画は
私は何描いていいか分からず、ポイント抑えられなく難しかったな

私は基本女性向け漫画しか描いておらず、青年漫画と言っても
女性読者向けだ。
というのも、そもそも若い頃は恋愛ばっかりしていたし、
学校卒業したら、就職も漫画家イラストレーターの先生の元18年働いて他の職種についても殆ど知らないし、
あと自分の人生から生み出される話ってなんだ?と言ったら
残るは今主な活動になっているマイノリティの話だ。
毎日スーツ着て出社している熟年のサラリーマンの気持ちは経験がないので本当にわからない。
ツボに入る話を描けないのは、当然だったのかもしれない。

でも何を描けば良いんだろう…?と最初からとあれやこれや考えたり、
自由なネタで挑戦できたのは案件漫画の醍醐味だし、
良い経験させて頂きました。
ありがとうございます!

また落ち着いて私の入る余地があれば、
『2人(匹)くらし。』で挑戦したいですね。


では、また👋